【セレナ】前期後期の見分け方と乗り心地の違い|リコール対象はあった?

2018年4月から2019年3月の間、国内販売で一番売れたミニバンが、日産のセレナ

このセレナは、2016年7月13日に5代目C27型として、フルモデルチェンジしています。
それから3年後の2019年8月1日にマイナーチェンジが行われました。
マイナーチェンジ前の前期型は一番売れたミニバンとあって、後期型も期待されています。

どんな車も乗れば乗るほど愛着が湧いてきますが、前期型に乗っている人は後期型が登場すると外装や内装などが気になりますよね?
数年乗ってマイナーチェンジ後の後期型に乗り換える人もいるくらいセレナは人気があるそうです!

 

今回、セレナについて、「前期後期の見分け方と乗り心地の違い リコール対象はあった?」かについて見ていきましょう!
最後にはC27型セレナにおいて、前期後期のどちらがおすすめかについてもお話します。

【セレナ】前期後期の見分け方


日産セレナは1991年に初登場しました。
現在は5代目でC27型という型式になります。

まず、前期後期の仕様の差について見てみましょう。
車両の型式は、前期後期どちらも同じになります。
また、C27型は動力源がスマートシンプルハイブリッド車とe―POWER車の2種類あり、こちらも前期型から変更ありません。

前期後期については、大きく以下の2点に違いがあります。

[外観の違い]

今回のマイナーチェンジでは、スタンダードモデルのセレナとスポーティーデザイン「ハイウェイスター」のセレナにおいて、フロント周りが大きく変更されていますね。

まず、目に飛び込んでくるグリルですが、グリルのパターンが違い、さらに前期型よりも後期型の方がグリルの面積が広くなっており、今の流行りのデザインになっています。

また、ヘッドライトとウィンカーの境のラインは、前期型はボディと同色になっていますが、後期型は全てクロームメッキが施されており、前期型よりもお洒落な感じになりました。
ハイウェイスターはよりスポーティーらしさが出ていますね。

リアについては、LEDのコンビネーションランプに変更されおり、スタンダードモデルとは異なる専用パーツになっています。

 

ボディカラーについては、モノトーンカラーにおいてスタンダードモデルもハイウェイスターも
・「シャイニングブルーパール」
・e-POWER専用色の「ミントホワイトパール3コートパール(特別塗装色)」
廃止されました。

新たに
・「サンライズオレンジマルチフレックスパールメタリック(特別塗装色)」
・「ダークメタルグレーメタリック」
の2色が追加され、4タイプのツートンカラーを含む全14バリエーションが設定されています。

タイヤサイズについては、e―POWER車の前期型は15インチのみの設定が、ハイウェイスターにおいては16インチが新たに設定されました。

2019年8月には、「AUTECH」でも後期型が登場し、フロントグリルのドットパターンが強調された形になり、さらに青色に輝くLEDが採用されています。
タイヤホイールについては、アルミのデザインが変更され、e―POWER車にも設定されました。

[安全装備の違い]

セレナのマイナーチェンジで日産が一番に力を入れたのが、安全装備の充実です。

「全方位運転支援システム」と呼ばれている6つのシステムがあり、
・緊急ブレーキを作動させて衝突を回避したり、衝突時の被害を軽減する「インテリジェントエマージェンシーブレーキ」
・ブレーキペダルとアクセルペダルを間違えた場合にブレーキを制御して人などとの衝突を回避する「踏み間違い衝突防止アシスト」
・意図しない車線逸脱の回避をサポートする「車線逸脱防止支援システム」
・死角になりやすい後側方の接触の回避をサポートする「後側方衝突防止支援システム」
・目視では確認しにくい後退時にアラームがなる「後退時車両検知警報
が、全てのグレードに標準装備されているのが、一番の大きなポイントですね。

また、日産の車両では初となる「アダプティブLEDヘッドライトシステム」が設定されました。
ハイビームで走行している時に前方の対向車などを検知すると、片側のヘッドライトに付いている12個のLEDライトの照射範囲が変わります。
ハイビーム状態を保ちつつも対向車にはまぶしさを抑えるような仕組みになっており、普段、夜に乗るときには大変役立つ装備ですね。
ただ、この機能は「ハイウェイスターV」や「ハイウェイスターG」には標準で装備されてはいるもののスタンダードモデルの「XV」などはメーカーオプションとなっています。

テレビのコマーシャルでも流れていた「プロパイロット」は、アクセル、ブレーキ、ステアリングの3つの操作を車両がサポートする機能です。
ですが、これは、おもに高速道路では常に車線中央を保ち、さらに車間距離も保つことで、ドライバーの負担を軽減する機能となります。
後期型では、この機能が見直され、おもに下り坂での設定速度保持や以前よりもスムーズな減速をするブレーキ操作などが可能になっていますね。

 

ちなみに、内装については、シートの素材やカラーの変更などがあるか確認してみましたが、今回のマイナーチェンジでは変更がありません。
デザインについては、完全に外観の大胆な変更に力を注いだ感じですね。

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前期後期の乗り心地の違い


今回の前期後期では、パワートレーンについて2L NA、2L NAマイルドハイブリッド、 e―POWER車ともにスペックや燃費などに変更は無く、また座席シートの変更も無いです。
そのため、動力性能や運転操作性、そして乗り心地も前期後期では違いも無いですね。

ただ、前の章でもお伝えした通り、安全装備などの内部環境は差があります。
その差によって乗り心地が違く感じることはあるかもしれません。

安全装備の違いをご紹介しましたが、運転がスムーズに行けばその分乗り心地もいいですよね?
車の乗り心地はシートの違いだけで変わってくるわけではないので、もしかしたら前期後期によって乗り心地が変わったと思う方もいるかもしれません。
もし、中古車販売店などで前期の購入を考えているけど後期との乗り心地の違いが知りたい方は前期も後期も試乗してみてください。

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前期後期でリコール対象はあった?


C27型のセレナは、リコールおよびサービスキャンペーンを前期後期で実施しています。

前期型のリコールについては、おもにスタータージェネレータ(発電機+モーター)の不具合ABSアクチュエータの故障減速機に関する不具合などがリコール対象です。

 

アイドルストップの状態からエンジンを再始動する際にモーターでアシストする機能がセレネには装着されています。
しかし、再始動時や加速時にアシストするためにモーターが頻繁に作動することで、電気回路の耐久性が不足し、内部部品が損傷する事が…。
そして、アイドルストップ後には再始動できなくなり、最悪の場合は、ジェネレータの焼損(発火)することが起きてしまいます。

実は先代にあたるC26型セレナでも同様にスタータージェネレータの不具合が発生しているんです。

国土交通省が発行しているリコール情報によると、スタータージェネレータの焼損という重大不具合が市場で発生しており、9481台がリコール対象になりました。

対象型式はDAA-GFC27、DAA-GFNC27、DAA-GC27、DAA-GNC27が該当車です。
改善措置は良品のスタータージェネレータと交換されます。
改善実施済車には、運転席側ドア開口部のドアストライカー付近にNo.3893のステッカーが貼られるので、このステッカーの有無を確認して改善済かどうかの確認をしましょう。

 

次にABSアクチュエータ内のポンプ不具合です。

ABSアクチュエータの製造工程において、ポンプ内部のシールが破損したことが原因と言われています。
この問題により、ABS作動時のブレーキ液の圧力が不足する恐れがあり、最悪の場合は、ABSが作動しないおそれがあるようです。

これは、12802台が対象になっています。
対象型式はDAA-GFC27、DAA-GFNC27、DAA-GC27、DAA-GNC27、DBA-C27が該当車です。
改善措置は良品のABSアクチュエータと交換されます。
改善実施済車には、運転席側ドア開口部のドアストライカー付近にステッカーが貼られることが多いですが、この不具合についてはその対応が無い場合もあるようです。

まずは、車検証に記載されている車体番号から対応車種であるかを確認して、対応車種であればディーラーに持ち込むことをお勧めします。

 

また、減速機の製造工程において、パーキングロック(Pレンジにした際に車輪を機械的に固定するもの)のシャフトが変形したセレナもリコール対象です。
この問題により、パーキングロックが作動せず、最悪の場合は、駐車ブレーキを掛けていても車両が動く恐れがあります。

対象型式はDAA-HFC27、DAA-HC27が該当し、5778台が対象車です。
改善措置はパーキングロックの作動確認を行い、作動不良があった場合は、減速機を良品と交換されます。

 

エンジン制御コンピュータによる不具合は、サービスキャンペーンの対象です。
駆動トルク診断判定値が不適切なために診断用演算値と発生トルクの差が大きくなった場合、保護制御が働いてエンジン警告灯が点灯します。
また、スロットル開度制限によって加速不良になる恐れがあるようです。
改善措置は、エンジン制御コンピュータプログラムを対策プログラムに書き換えることになっていますので、こちらも運転中に違和感があれば、まずはディーラーに持ち込みましょう。

前期型はおもに電気系統の不具合が多く発生しており、ネットなど調べても同じようなトラブルを抱えている方は少なくないようです。

 

後期型については、その点、改良に改良を重ねており、運転に支障が出るような大きな不具合などの問題は発生していないようですね。

 

中古だったら特に自分の購入しようと思っている車がリコール対象かなどしっかり確認して見てください。

リコール対象なのに直していなかったり、別のことでも不具合を感じたらすぐにディーラーに問い合わせて安全に走行できるようにしましょう。

まとめ

セレナ購入時に前期後期との差が気になるという方は「外観・内装」「安全装備」「リコール」について特に注目してみてください。

前期の反省点や改善点を生かし、後期モデルが販売されますが、前期でも十分満足できるという方は中古車で前期でも良いと思います。
ただ、その場合はリコール対象かどうかのチェックはお忘れなく!

後期モデルだと安全装備が標準装備なので運転に自信がない方や年齢を重ねて咄嗟の判断が鈍くなってきたかもと感じている方にはおすすめです。
購入の際には生活スタイルだけでなく、自分の運転技術も念頭に置いて、より安全に運転できる車の購入を検討してくださいね!

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